小説 仮面ライダー響鬼 感想


著者 きだつよし


時は戦国の世が終わり江戸幕府の支配が確立したころ。響鬼たち鬼の一族は吉野の里に隠れ棲み、魔化魍の浄化に努めていた。父の無念を晴らすべく鷹の化身となって血車党殲滅を目論む変身忍者嵐。運命的な出会いを果たした二人には過酷な戦いが待っていた!


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+5点 江戸時代の響鬼
江戸時代、吉野の鬼の里に住むヒビキのお話。

TV本編のヒビキさんとは違う、別の時代の響鬼に変身する人のお話でした。劇場版でも描かれていたやり方ですし、連綿と続く鬼と魔化魍との戦いの歴史の中に響鬼を名乗る人は何人もいたよねって感じなので、自分的には違和感もありませんでした。

鬼の成り立ちも解説されており、陰陽道から発展し天皇についていたので、天皇より将軍が力を待ってる江戸時代では、歴史の闇に埋もれてしまったってのも面白いと思いました。

逆に今の時代、天皇が象徴として機能しているので、陰ながらだが働くのに苦労していなさそうな鬼達を想像できましたね。




+10点 佐鬼
女性の鬼キタ~
TV本編では朱鬼がでましたが、諜報に長けたヒビキの幼馴染みであるサキが登場。

鈴を用いた音撃というのも斬新で、昔から神事では重要な役所を務める鈴ですので、まさしく清めの音ですよね




+10点 ヒビキという男
この時代のヒビキも変わり者で、鬼の修行に師匠を持たずに取り組み鬼となり、笛や鈴等の「放つ」清めの音が主流だった時代に、太鼓による音撃を発明し愛用していたのだった。

特異なスタイルから、吉野の中でも浮いてしまっており、同じく女性ながら鬼になったサキと、若くして長となったイブキと仲がよかったようだ。

その過去には、太鼓の技によりサキに怪我を負わせてしまったことにより、人が傷つくことを恐れる優しさと脆さをもっていた。




+5点 タツマキさん
徳川幕府の平和を守るため活躍する伊賀忍タツマキ見参‼

化身忍者の復活を察し、鬼と協力するために吉野を目指すのだった。

変身忍者嵐のハヤテの盟友タツマキさん。嵐本編のような、人懐っこい人柄は健在でした。




+10点 嵐見参‼‼
サキと共に、化身忍者の生みの親鬼十について探っていたヒビキとサキの前に現れる変身忍者嵐‼

定番の勘違いでの戦闘でしたが、一歩も譲らない響鬼と嵐の戦いは迫力がありました。




+5点 ハヤテとカスミ
父鬼十の汚名を濯ぐため化身忍者を駆逐するのに命懸けのハヤテ。

巻き込まないために、ヒビキ達やカスミを遠ざけ独りで戦おうとします。

カスミも成長し、慕うハヤテのためにくの一として戦うのではなく、医術を勉強し少しでも役に立てるようになっていたのはいじらしくて良かった。




+2点 裏切りのタツマキ
血車党の基地だと案内された場所には魔化魍土蜘蛛が巣食っており、嵐を追い詰める。

これを案内したのはタツマキさんだった……

カスミを人質に取られ、盟友であふるハヤテを売り、サキまでも捕らえて黒幕である服部半蔵に献上しまのだった。

人情家のタツマキさんが盟友を売ってしまうのが意外すぎたし悲しかった……本当に心苦しかったのが伝わってきたのは良かったが、嫌な展開だった




+10点 般若仮面の正体
土蜘蛛に苦戦する嵐に、響鬼を向かわせ救ったのはタツマキの息子、ツムジだった‼‼

嵐本編では、いたずらっ子で生意気なガキンチョだったのが、立派な忍者になっていて嬉しかったですね~



×2点 鬼十という男
鬼十は力無き者でも、大切な物を守るために鬼の力を再現した「鬼の鎧」を作り上げたのだが、吉野では異端扱いされ、鬼の力を封じられ追放されたのだった。

それでもまだ、力を求めた鬼十は化身忍者の術を開発し、それを血車党に利用されてしまったのだった………


鬼の鎧の経緯の補完とか、音叉等で変身する鬼と、速風の鍔鳴りの音で変身する嵐の音で変身するという共通点は、源流が鬼だったという説明にはなるほどと思いましたね。



+2点 キリュウの裏切り
イブキを補佐していたキリュウがまさかの裏切り

怪我が元で鬼の力を失っていキリュウは、実力主義の里でもどかしい思いをしていたところを、服部半蔵にそそのかされたのだった

裏切り多すぎだなとちょっとだけ笑いましたね




×5点 ハヤテとヒビキが兄弟!?
吉野を追放される前に生まれていたのが、ヒビキで追放後に生まれたのがハヤテという凄い設定登場‼

ツキノワ兄さんが間にいるのかな?



×10点 ヒビキ奮起
化身忍者が元人間である事実から攻撃を躊躇うヒビキだったが、一度目に嵐と剣を交えた時の、守るもののためなら、戦うことが出来るということを示されるヒビキ。

嵐と共に守るもののために、文字通り「鬼となって戦う」響鬼がかっこよすぎました

TV本編では、「鬼になることは鬼であったらいけない」や、ディケイドで牛鬼になってしまう響鬼と、戦いの修羅となることが危険だと描かれてきた響鬼の物語でしたが、守るもののために命懸けで戦うことを「鬼となって戦う」という表現をしたのがよかったですね。




×10点 名乗る響鬼
鬼の力と化身忍者の力を併せ持つ、蝕鬼に変貌を遂げた服部半蔵に対し、
「鬼十が息子 響鬼‼」
「同じく変身忍者嵐見参‼」
と名乗り迎え撃つ‼

響鬼さんが名乗りをしたってのが堪らなく痺れました
TV本編では、見栄きり・名乗りをすることはなく泥臭く戦いましたが、元々歌舞伎等でお馴染みの見栄きりですから和風の響鬼さんが似合わないはずがありません‼



+10点 時は流れ
蝕鬼の言った通り、時代を超えて悪の魂は受け継がれ続けてしまった。そうショッカーに…

しかし、また正義の心も受け継がれた、仮面ライダーに…

蝕鬼(しょっき)→ショッカーってのも上手いと思いましたが、TV本編でも魔化魍との戦いは永遠に続くという終わりで、これに被せてくるのはいいエピローグだっと思いました。


僕個人としては、ダイレンジャーや牙狼、響鬼のような、悪との戦いは終わることなく永遠に続き、その歴史の一部を見ているという作品が好きなので、嬉しい締めでした。




総評 1124点 38.5点/ページ
まさかの変身忍者嵐とのコラボということで驚き、まずはレンタルで嵐を見るところからスタートでした。

そのおかげか、嵐の登場人物には特に心情理解とかもできて、楽しめました。

TV本編のヒビキさんとは違う境遇で、TVよりさらに一歩進んだ悩みを描いたのは良かったとおもいます。

是非映像化して欲しい最高の一冊でした。


「親父……俺たちに力を貸してくれ!」

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