ウルトラマンX  総括感想


太陽から発生したウルトラフレアが地球をつつみ、地底や海底で人形の姿で眠っていたスパークドールズが怪獣となって復活した。
続々と現れる凶悪怪獣や侵略宇宙人に対抗すべく、人類は超科学メカを装備した特殊防衛チーム「Xio(ジオ)」を結成する。
そして、15年後。img_story Xioのメンバー・大空大地は、突如出現した怪獣との交戦中に謎の声を聞く。
「ユナイト…!」
その直後、怪獣の攻撃で絶体絶命の大地をまばゆい光がつつみこんだ!
「君と私はユナイトした! 心を一つにすれば、あの怪獣と戦えるんだ!」
神秘の光=ウルトラマンと一体化した大空大地は、
ウルトラマンエックスとして地球を襲う様々な脅威に立ち向かう!(公式サイトより抜粋)


追記と各話レビューはネタばれを含んでいますよ~


第1話 星空の声
第2話 可能性のかたまり
第3話 夜を呼ぶ歌
第4話 オール・フォー・ワン
第5話 イージス 光る時
第6話 星の記憶を持つ男
第7話 星を越えた誓い
第8話 狙われたX
第9話 われら星雲!
第10話 怪獣は動かない
第11話 未知なる友人
第12話 虹の行く先
第13話 勝利への剣
第14話 光る大空、繋がる大地
第15話 戦士の背中
第16話 激撮!Xio密着24時
第17話 ともだちは怪獣
第18話 ワタルの恋
第19話 共に生きる
第20話 絆 -Unite-
第21話 美しき終焉
第22話 虹の大地
劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン

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作品合計点 227万6438点

平均点 10万3474点/回

最高点数 215万4275点 第20話 絆 -Unite-


規格外の点数の話があったんで、それを抜いてみますと、

作品合計点 1万5903点 

平均点 795点/回 

最高点数 1330点 第19話 共に生きる

となりました



ウルトラマンXの目玉といえば、客演回と怪獣をアーマーとして纏うシステムと巨大特撮の魅力だったのではないでしょうか?

客演回について
これまで、TVシリーズ本編で平成ウルトラマンが原典準拠で登場することはあまりなかったと思います。しかし、今回ではゼロ、マックス、ギンガ、ビクトリー、ネクサスと全22話の中に5話もあるとは驚きです。ほかにも過去の怪獣達も数多くの回で登場し、新たな魅力を発揮してくれましたね。
原典を知らなくてもお話の完成度が高い話が多いですが、原作を知っていると一粒も二粒も美味しくニヤケがとまらない物が多かったですね。
私としては、10周年が近いネクサスやマックスという客演が今まで少なかったウルトラマン達の登場ってのが嬉しいですよ~特にネクサスなんて、ハードでダークな作風で劇場公開作品が製作中止になったり打ち切りにより放送期間が短縮されたいう、問題作だったのに愛ある製作陣のおかげで文句ない傑作客演回が生まれたと思っています。(私はネクサスでオタクに引きずり込まれた感じがありますからなおさらでした)
また怪獣たちもゴモラやレッドキングなど人気怪獣ももちろんでしたが、マックスの宇宙化猫、ウルトラセブンXからマーキンド星人など意外な選出だけではなく、産卵のために巣作りをするバードンや回転攻撃をするテレスドン等、新たな一面を描いているのも嬉しいところです。
ウルトラマンゼロ登場回 
第5話 イージス 光る時
ウルトラマンマックス登場回 
第8話 狙われたX
ウルトラマンギンガ&ビクトリー登場回
第13話 勝利への剣
第14話 光る大空、繋がる大地
ウルトラマンネクサス登場回
第20話 絆 -Unite-
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モンスアーマー、サイバーカードについて

二つ目はウルトラマンギンガのころよりできたSD(スパークドールズ)の設定をギンガとは別世界で引き継ぎ、新たに「サイバーカード」というSDを解析して作られた物と「モンスアーマー等」というウルトラマンが鎧を着込むオリジナル要素も新たに付加させました。
あらすじとしては、Xが追ってきたグリーザを太陽に叩きこんだ衝撃で起きた「ウルトラフレア」により太古から地球に埋まっていたSD達が再び怪獣化してしまう時代になったというもので、主人公の大地は、怪獣との共存を夢見るxioのラボチームの研究員がXと「ユナイト(Xと合体)」してともに戦うというものでした。怪獣と戦い、ザナディウム光線でSDに戻した後は解析しサイバーカードや、モンスアーマーとして戦いに用いるというルーティンを作りだしました。


サイバーカードという新しいコレクション要素を投入し、イベント限定配布や地方や店舗限定などで、特別感を演出しファンの収集欲を煽るのは、憎らしかったですがこれまでの怪獣達をリアレンジしたサイバー怪獣たちは魅力たっぷりでした。
ウルトラマンの主力商品であるソフビ人形を番組嬢のキーアイテムとして使いだしたギンガからのシステムをうまく利用し
私は、グリッドマン直撃世代だったですしサイバーカードのアレンジ具合も気にいってましたので、番組情報が出た途端にハマってしまいました!サイバーカードは立体化しない物がほとんどでしたので、マイナーな怪獣も焦点が当てられたのは嬉しかったですね(サイバーカウラとかサイバー恐竜戦車を早々にカードダスで販売したのはGJでした!)


ここ10年ぐらいで、過去作の怪獣をリメイクさせたり再登場させる動きが活発になったマックスやメビウス、ゼロ。続いてウルトラマンギンガでは変身者がSDを用いて怪獣に変身するウルトライブ。ウルトラマンビクトリーは腕に怪獣の部位を具現化するウルトランス、と徐々に歴代の怪獣たちとウルトラマンの関わりの要素を強めてきました。そして、極めつけがモンスアーマーでした。

怪獣キャラクターそのものの再登場。続いて怪獣そのものがヒーローとなる。Xのモンスアーマーでは人間の力によって怪獣の力を原典を盛り込みつつ、Xオリジナルの物に変換したというこれまでとは一段ステージを上がったものではないでしょうか?

徐々に怪獣との関わりが敵→力→仲間と移り変わっていっているようだと私は思っています。特にゴモラは大地と長い付き合いで、モンスアーマーだけでなく大怪獣バトルのレイとゴモラのようにサイバーゴモラの形をとって一緒に戦ってくれていました。しかも、だいたいサイバーゴモラを呼び出すときは、「ゴモラ!一緒に戦って!」とアスナやハヤトは頼む形をとっています。これは、人間も怪獣の権限・意識を尊重している描写何だと思います。


ウルトラマンがアーマーを着込むというのは、電光超人グリッドマンやウルトラマン超闘士激伝をルーツにしており、90年代の直撃世代は歓喜だったのではないでしょうか?(ゼロがノアイージスを着込むことも最近はありましたね)
スーツの上にアーマーを着せてアクションというのは関節の可動の制約・重量等の厳しい問題が出てきますが、今回は胸、肩、腕と限られた部分に留め、足を自由にしていたことでアクションを確保していましたね。


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大地の夢はどうなったのか?


怪獣との絆の話がでてきたので、大地の夢についての考えを纏めようと思います。
怪獣との共存を夢として掲げていた大地。幼いころより父の形見として共に居たゴモラのSD。いつかSDではなく、元の姿で共存を目指したいというものでした。


劇中では、ウルトラフレアにより巨大化して暴れる怪獣がいてそれ以降もダークサンダーエナジーで凶暴化して暴れ回る怪獣が多いのと犯罪を行う宇宙人がいることにより、姿を偽っていなければ生活できないなど地球は人間以外との共存に積極的ではありませんでした。
しかし、ゴールド星人tE・rUと優希の交流を描いた6・7話や、ホオリンガやピグモンと交流した子どもたちなど、若い世代はさらに怪獣宇宙人との交流は明るいのではないかということを描いています。
共存のしやすそうなホオリンガやピグモンを描いた後に、19話のM1号の「SDに変えることが共存なのか?」という問いかけに大地だけではなく、アスナ達をはじめとするxioの面々が決意を新たにする流れでした。そして、20話のネクサス回で破壊・恐怖しか生まない対話不可能なスペースビーストに苦渋の決断で駆除命令を出す大地も、大地がただの理想論者ではないことを表していたと思います。(だから対話不可能の相手のカオスヘッダーすら感化させ共存できたウルトラマンコスモスは凄いのです)
物語・ヒーローだからこそ理想を訴え続け世界を変えていくのがふさわしい気もしますが、皆が納得できる理由を準備しなければただの陳腐なお話にしかならないので、ある程度の線引きは必要だったのではないでしょうか?


私はグリーザとの最終決戦も物語としてのXの最後ではないと思っています。次の劇場版が決まっているとはいえ、xioの再建を急がせる隊長達で最後の大地の締めが流されたり、Xも大地のデバイザーにとどまっていることから、これからも大地は怪獣共存のための戦いXと続けていくのでしょう。グリーザに吸収されていたからという利害関係が一致したのような状況だったので、ゴモラ以外の怪獣達が力を貸してくれたハイブリッドアーマーは完全な怪獣との共生の答えにはなりきれていないと思います。


そもそも、「怪獣との共存」って何を指すのでしょう?怪獣達を完全に統治したり隔離したり、ペットのように扱うことなのでしょうか?
人間同士ですら争う人間が価値観が違う可能性の高い宇宙人、意思疎通すらできるのか不安定な怪獣と暮らしていくことはできるんでしょうかね?
私の中では、怪獣も人間もお互いを全く意識することなく生活できるような環境作りみたいなのが形なのかなと思っています。究極の思いやりの先は無関心でいられる状態に持っていく感じですかね


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巨大特撮の魅力について

今作よりメイン監督となった田口清隆監督を中心にギンガS等の坂本浩一監督、ネクサス回を撮るために呼ばれたアベユーイチ監督、ウルトラゾーン以来3年ぶりとなる辻本貴則監督、助監督より昇格になった冨田卓監督がそれぞれの個性を発揮し、特撮シーンを盛り上げてくれました。

ビル街を爆炎で染め上げたデマーガの第1話を撮った田口監督はミニチュアセットや下からの煽りのカットが多く、「町に巨大怪獣が現れた!!」ということを、これでもか!と表現してくれました。私はウルトラゾーンの「最後の攻撃命令」でキングジョーと防衛隊の戦いを迫力のミニチュア特撮シーンを撮ってくれた時から一押しの監督でして、ギンガSの前半重要回を撮りようやくメイン監督に上り詰めてきたか~感があり嬉しかったです。

坂本監督は、以前監督したゼロやギンガ、ビクトリーの客演回を撮りました。アクション・ケレン味重視のスピィーディな殺陣と各キャラクターの「お約束」や「持ち味」をてんこ盛りにした演出に加えての最後の大爆発!見どころたっぷりでした。

ネクサス回をやるのが決まっていたから呼ばれ、他の話も担当することになったアベユーイチ監督。ネクサス回のオマージュ・愛に溢れた演出もさることながら、第19話での町を破壊しまくるEXゴモラと止めるために訴えるアスナのシーンは涙を誘いつつも迫力満点でした。

辻本監督は、キングゲスラやガーゴルゴンの強敵感をうまく煽ってくれましたし、ビルの倒壊に特徴があったりと見るのが楽しかったです。

富田監督は登板数は少なかったですが、キングジョーのこれまでを総括したようなオマージュの数々にはニヤケがとまらなかったです。

各監督についてのコメントは以上ですが、ウルトラマンXと言えば「ザナディウム光線」です。大地とXの心が一つになった時に撃てる怪獣をSDに戻すことができる必殺技なのですが、各話事に監督毎に様々なシチュエーションや見せ方で競い合うようにしていたのです。
空中で基盤状の模様を出しつつ撃ったり、エクシードエクスラッシュからの連携で倒れ込みながら撃つなどの変わり種から、爆炎をバックに撃つ坂本監督。
十字路の真中でエネルギーを溜め、十字路が光輝く辻本監督は人気があったと思います。


私が一番唸ったのは、第16話 激撮!Xio密着24時でしたね。タイトルから分かるように有名な密着番組のパロディ回でギャグな展開が続くのですが、戦闘時も間近からのTVカメラが撮ったような映像やお天気定点カメラに写り込んだ戦闘と、吃驚するような戦闘描写が続き、締めのザナディウム光線は、少し遠くを走る車の窓からザナディウム光線を見ていたような実景なのか合成なのか見分けがつかない見事なシーンでした!
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最後に

気合の入った製作陣とサイバーカード等の販促などが美味く絡み合い、魅力的な作品となったウルトラマンX。22話という短い放送数ではありましたが、少ないなりに密度の濃いお話が多かったのではないでしょうか?
大地の夢はまだ始まったばかり、Xは地球にとどまっている、3月公開の「きたぞ!われらのウルトラマン」とまだまだウルトラマンXに終わりの気配はありません!
ギンガSのように二期はあるのかな?と想像が尽きませんが、50周年を迎えるウルトラシリーズを上手くPRしてくれた最高の作品ではなかったかと思います。
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